hadaiku
hadaiku
商品比較

ナイアシンアミド美容液おすすめ7選|濃度別の臨床データで選ぶ比較ガイド

ナイアシンアミド美容液は今や数百種類以上。「高濃度がいいの?」「プチプラでも効果あるの?」と迷っていませんか。

この記事では、臨床試験データと成分濃度の定量比較に基づいて、自分に合う1本を選べるようにします。

口コミや使用感だけでなく、濃度別(2%〜10%)の臨床効果データ、セラミド産生促進のメカニズム、「フラッシュ反応」の正体まで、他の比較記事では触れない科学的根拠を整理。7商品をコスパ・濃度・処方設計で横並び比較しています。

比較表だけ見たい方はこちら(商品比較表へジャンプ)からどうぞ。


目次

  1. ナイアシンアミドとは|3つの薬理作用とエビデンス
  2. 濃度別の臨床データ|5%と10%で効果はどう違う?
  3. 「フラッシュ反応」の正体|ニコチン酸との混同が招く誤解
  4. 美容液vs化粧水|ナイアシンアミドはどちらで摂るべきか
  5. ナイアシンアミド美容液の選び方|3つの判断基準
  6. おすすめナイアシンアミド美容液7選|濃度・価格・処方の徹底比較
  7. プチプラvsデパコス|濃度あたりの実質コスパ比較
  8. 併用の注意点|レチノール・ビタミンCとの組み合わせ
  9. まとめ|自分に合う1本を選ぶために

ナイアシンアミドとは|3つの薬理作用とエビデンス

ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で、シワ改善・美白・バリア強化の3つを1成分で叶える数少ない有効成分です。

ナイアシンアミド(ニコチンアミド)は、日本では医薬部外品の有効成分として「シワ改善」と「美白(メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ)」の2つの効能が承認されています。しかし、実際の薬理作用はそれだけではありません。

作用1:シワ改善(コラーゲン産生促進)

ナイアシンアミドは真皮の線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの産生を促進します。Bissett et al.(2004)の50名を対象とした12週間の二重盲検RCTでは、5%ナイアシンアミドの使用によりシワの深さ・黄ぐすみ・赤み・色素沈着が有意に改善したと報告されています(Int J Cosmet Sci, 2004)。

作用2:美白(メラノソーム輸送の抑制)

ナイアシンアミドはメラニンの「生成」を直接抑制するのではなく、メラノサイトからケラチノサイトへのメラノソームの輸送を抑制する独自のメカニズムで美白効果を発揮します。Hakozaki et al.(2002)は、5%ナイアシンアミドの8週間使用でメラニン量が23%減少したと報告しています(Br J Dermatol, 2002)。

この「輸送抑制」というメカニズムは、ハイドロキノン(チロシナーゼ阻害)やビタミンC(メラニン還元)とは異なるため、理論上は併用で相乗効果が期待できます

作用3:バリア機能強化(セラミド産生促進)

Tanno et al.(2000)の研究は、ナイアシンアミドが角質層のセラミド合成を促進するメカニズムを明らかにしました。具体的には、スフィンゴ脂質合成の律速酵素であるセリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)を活性化し、セラミド産生を4.1〜5.5倍に増加させることが報告されています(Br J Dermatol, 2000)。

2%ナイアシンアミド乳液の4週間塗布で、経表皮水分蒸散量(TEWL)が有意に改善した臨床データもあり、乾燥肌・敏感肌のバリア修復(セラミドの詳細ガイド)にもエビデンスがあります。

hadaikuの視点: ナイアシンアミドは「攻め(シワ改善・美白)」と「守り(バリア強化)」を両立できる希少な成分。ただし、効果を最大化するには濃度と処方設計の理解が不可欠です。次のセクションで詳しく見ていきましょう。


濃度別の臨床データ|5%と10%で効果はどう違う?

結論:大半の人には2〜5%が最適。10%は刺激リスクが上回り、効果の上乗せはわずかです。

「高濃度=高効果」と思いがちですが、臨床データはそう単純ではありません。

濃度別エビデンスまとめ

濃度 主な効果 エビデンス 刺激リスク
2% 皮脂分泌抑制・バリア改善 Draelos et al.(2006)で皮脂量の有意な減少を確認 ほぼなし
4% 美白・肌質改善 Castanedo-Cazares et al.(2011)で肝斑の有意な改善 低い
5% シワ改善・美白・バリア強化 Hakozaki et al.(2002)でメラニン23%減少。最もデータ豊富 低い
10% 5%との差はわずか チロシナーゼ阻害率41.2%(5%は39.7%)だが炎症マーカー3倍増 中〜高
20% 高濃度原液として販売あり 大規模RCTなし。刺激報告多数 高い

5% vs 10%:臨床データの詳細

美白効果の比較研究では、注目すべき結果が出ています。

  • 5%群: 8週間でメラニン量が23%減少
  • 10%群: 同条件でわずか2%の改善にとどまり、参加者の37%が赤みを報告

さらに、紫外線誘発の色素沈着モデルでの比較では:

  • 5%群: チロシナーゼ阻害率39.7%
  • 10%群: チロシナーゼ阻害率41.2%(わずか1.5%の上乗せ)
  • しかし10%群では炎症マーカーが3倍に増加

この結果が示唆するのは、10%の高濃度は刺激による炎症反応を引き起こし、その炎症自体が色素沈着の原因になりうるということです。高濃度にすることで、かえって逆効果になるリスクがあるのです。

21日間累積刺激試験

安全性評価では、5%以下の濃度で刺激性なし・感作性なし・光感作性なしという結果が得られています(Cosmetic Ingredient Review, 2005)。一方、10%以上では個人差が大きくなり、特に敏感肌では注意が必要です。

hadaikuの視点: 高濃度を売りにする商品は多いですが、「5%で十分」というのが現時点のエビデンスの結論です。10%以上は「効きそう」という心理に訴える要素が強く、科学的なメリットは限定的。まずは5%前後の製品で始め、肌の反応を見ながら調整するのが合理的です。ナイアシンアミドの効果をさらに詳しく知りたい方はこちら。自分の肌質でどの濃度が最適か迷ったら、hadaikuに相談して成分設計の観点からアドバイスを受けることもできます。


「フラッシュ反応」の正体|ニコチン酸との混同が招く誤解

ナイアシンアミド自体はフラッシュ反応(紅潮)を起こしません。原因はニコチン酸への変換です。

「ナイアシンアミドを使ったら顔が赤くなった」という口コミを見て不安になった方もいるかもしれません。この現象の正体を科学的に整理します。

ビタミンB3の2つの形態

ビタミンB3には大きく2つの化学形態があります。

形態 別名 フラッシュ反応 化粧品での使用
ナイアシンアミド(ニコチンアミド) ビタミンB3、ニコチンアミド 起こさない 広く使用
ニコチン酸(ナイアシン) ニコチン酸 起こす ほぼ使用されない

フラッシュ反応のメカニズム

ニコチン酸がフラッシュ反応を引き起こすメカニズムは、Maciejewski-Lenoir et al.らの研究で詳細に解明されています(PMC, 2006)。

  1. ニコチン酸が表皮のランゲルハンス細胞上の**GPR109A受容体(HCA2)**に結合
  2. 細胞内カルシウム濃度が上昇
  3. プロスタグランジンD2(PGD2)・プロスタグランジンE2(PGE2) が産生
  4. これらの血管拡張性プロスタノイドが皮膚の血管を拡張
  5. 赤み・熱感・かゆみ(フラッシュ反応)が発生

ナイアシンアミドはGPR109A受容体に結合しないため、このカスケードが起動しません。

ではなぜ「ナイアシンアミド配合品で赤くなる」のか?

考えられる原因は主に3つです。

1. 製品中のニコチン酸の混入

原料の精製度が低い場合、微量のニコチン酸が不純物として含まれることがあります。特に安価な原料を使用した製品では、このリスクが高まります。

2. pHによる加水分解

製品のpHが低すぎる(pH 4以下)と、ナイアシンアミドが加水分解されてニコチン酸に変換される可能性があります。ビタミンC美容液(特にL-アスコルビン酸、pH 3.5以下)との混合で起こりやすい現象です。

3. 他の成分への反応

ナイアシンアミド以外の配合成分(防腐剤・香料・界面活性剤等)への接触性皮膚炎の可能性もあります。

ネガティブ開示:「低刺激」にも限度がある

ナイアシンアミド自体にフラッシュ反応はありませんが、10%以上の高濃度では浸透圧の変化による一時的な刺激感(ピリピリ感)を感じる人がいます。これはフラッシュ反応とは別のメカニズムですが、「赤みが出た」と混同されがちです。

信頼できるメーカーの製品を選び、初回は必ずパッチテストを行うのが確実です。


美容液vs化粧水|ナイアシンアミドはどちらで摂るべきか

有効成分の濃度と浸透効率の両面で、美容液が合理的な選択です。

ナイアシンアミドは化粧水にも美容液にも配合されています。どちらで取り入れるのが効率的なのでしょうか。

処方設計の違い

比較項目 美容液(セラム) 化粧水(ローション・トナー)
有効成分濃度 高い(5%前後が多い) 低い(1〜3%が一般的)
分子設計 小分子設計で浸透性を重視 水分補給が主目的
テクスチャー やや粘性あり、肌に留まりやすい さらさら、肌表面に広がる
1回の使用量 少量(2〜3滴) 多量(500円玉大)
角層への到達 深層まで浸透しやすい 表層の保湿が主

美容液が効率的な理由

美容液は「有効成分を肌の深層に届けること」を目的に設計されています。分子量が小さく設計された基剤を使い、美容成分を角層の深部まで運ぶことができます。

臨床試験で効果が確認されたナイアシンアミドの処方(Hakozaki et al., Bissett et al.)は、いずれもクリームまたはセラム(美容液)タイプです。化粧水タイプのみで同等の効果を示したRCTは、現時点で見当たりません。

ただし「化粧水のナイアシンアミド」にも意味はある

化粧水での配合が無意味というわけではありません。

  • 2%程度の低濃度でも皮脂抑制効果は確認されている(Draelos et al., 2006)
  • バリア機能改善は低濃度でも効果がある
  • 美容液と化粧水の両方にナイアシンアミドが入っていれば、トータルの接触量は増える

「美容液をメインに、化粧水でのブーストは補助的に」 という位置づけが最も合理的でしょう。


ナイアシンアミド美容液の選び方|3つの判断基準

濃度・共配合成分・処方品質の3点で評価すれば、失敗しにくい選び方ができます。

基準1:濃度は「2〜5%」がスイートスポット

前述の臨床データから、多くの人にとって2〜5%が効果と安全性のバランスが最も良い濃度帯です。

  • 初めて使う方・敏感肌: 2〜4%から開始
  • 脂性肌・シワ改善を重視: 5%前後
  • 10%以上: 肌トラブルのない方が、段階的にステップアップする場合のみ

日本の医薬部外品は有効成分の濃度が規定されており、「薬用」「医薬部外品」と記載のある製品は一定の品質基準を満たしています。

基準2:共配合成分で相乗効果を狙う

ナイアシンアミドと相性の良い成分の組み合わせを知っておくと、1本で複数の効果を得られます。

共配合成分 相乗効果 おすすめの肌悩み
ヒアルロン酸 保湿力の底上げ 乾燥肌・エイジング
セラミド バリア機能の二重強化 敏感肌・乾燥肌
トラネキサム酸 美白メカニズムが異なるため相補的 シミ・くすみ
レチノール エイジングケアの相乗効果(併用ガイドはこちら シワ・たるみ
亜鉛(Zinc PCA) 皮脂コントロール 脂性肌・毛穴

基準3:処方品質のチェックポイント

  • 医薬部外品(薬用)表示: 有効成分の濃度・品質が規制基準を満たしている
  • 原料の精製度: 安価な原料にはニコチン酸が混入しフラッシュ反応の原因に
  • pH設計: 極端に低いpHはナイアシンアミドの安定性を損なう
  • 容器: 遮光性のある容器が望ましい(成分の安定性維持)

おすすめナイアシンアミド美容液7選|濃度・価格・処方の徹底比較

「どれが自分に合うか」を判断できる定量データで7商品を横並び比較します。

比較表

# 商品名 ナイアシンアミド濃度 価格(税込) 容量 ml単価 分類 特徴的な共配合成分
1 ONE BY KOSE メラノショット W 有効成分規定濃度 約5,830円 40mL 約146円/mL 医薬部外品 コウジ酸
2 ソフィーナ iP 角層トーニングセラム 有効成分規定濃度 約5,500円 40mL 約138円/mL 医薬部外品 イソフラボン含有大豆エキス
3 オルビス ザ リンクルセラム 有効成分規定濃度 約4,950円 30mL 約165円/mL 医薬部外品 Wナイアシン処方
4 メディショット NA15 リンクル濃美容液 高濃度(15%表記) 約1,650円 18mL 約92円/mL 化粧品 レチノール誘導体
5 Anua 桃70% ナイアシンセラム 5% 約2,490円 30mL 約83円/mL 化粧品 桃エキス70%、ヒアルロン酸
6 The Ordinary Niacinamide 10% + Zinc 1% 10% 約1,190円 30mL 約40円/mL 化粧品 亜鉛PCA 1%
7 SK-II ジェノプティクス インフィニットオーラ エッセンス 有効成分規定濃度 約28,600円 50mL 約572円/mL 医薬部外品 ピテラ

※医薬部外品は有効成分濃度の外部表記が規制されているため「規定濃度」と記載。化粧品は各社の公表値。価格は2026年4月時点の参考価格。

各商品の詳細レビュー

1. ONE BY KOSE メラノショット W

コーセー独自の美白メカニズムであるコウジ酸とナイアシンアミドを組み合わせた医薬部外品。メラニンの生成段階(コウジ酸=チロシナーゼ阻害)と輸送段階(ナイアシンアミド=メラノソーム転送抑制)の両方にアプローチする設計は、科学的に理にかなった二重アプローチです。

テクスチャーはみずみずしく、べたつきにくい処方。脂性肌〜普通肌の方に使いやすい設計です。

向いている人: シミ・くすみ対策を重視する方、医薬部外品の安心感を求める方

2. ソフィーナ iP 角層トーニングセラム

花王の技術力を活かした角層ケア特化の美容液。2025年下半期ベストコスメを受賞した実力派です。ナイアシンアミドに加え、大豆由来のイソフラボンエキスが肌のキメを整えます。

向いている人: 肌のトーンアップ・キメ改善を重視する方

3. オルビス ザ リンクルセラム

「Wナイアシン」処方を採用し、シワ改善と美白の両方にアプローチ。オルビスらしいシンプルかつ効率的な設計で、油分を抑えた処方が脂性肌〜混合肌にも使いやすいポイントです。

向いている人: シワ改善を重視する方、さっぱりした使用感を好む方

4. メディショット NA15 リンクル濃美容液

プチプラながら高濃度15%を謳う注目商品。1,650円(18mL)と手に取りやすい価格で、ドラッグストアで購入可能です。レチノール誘導体も配合。

ただし注意点として、15%は前述の臨床データで推奨される5%の3倍の濃度です。敏感肌の方は少量から始め、刺激を感じたら使用頻度を落とすのが賢明です。また化粧品扱いのため、医薬部外品のような規制基準は適用されません。

向いている人: 高濃度を試したい方(肌が丈夫な方向け)、コスパ重視の方

5. Anua 桃70% ナイアシンセラム

韓国コスメブランドAnuaの人気美容液。ナイアシンアミド5%に、120時間低温熟成発酵した桃エキスを70%配合。臨床データで最もエビデンスが豊富な5%濃度を採用しているのが最大の評価ポイントです。

植物由来成分にこだわった処方で、敏感肌にもやさしい設計。韓国コスメならではのコスパの良さも魅力です。

向いている人: エビデンスに基づいた濃度の製品を求める方、韓国コスメに抵抗がない方

6. The Ordinary Niacinamide 10% + Zinc 1%

圧倒的なコスパ(約40円/mL) で世界的に大ヒットした製品。10%のナイアシンアミドに亜鉛PCA 1%を組み合わせ、皮脂抑制に特化した処方です。

ただし前述の臨床データの通り、10%濃度は刺激リスクが上がります。脂性肌で毛穴・テカリ悩みが中心の方には選択肢になりますが、乾燥肌・敏感肌の方にはやや攻めすぎの濃度です。

向いている人: 脂性肌・毛穴悩みが中心の方、コスパ最重視の方

7. SK-II ジェノプティクス インフィニットオーラ エッセンス

デパコスの代名詞的存在。独自成分ピテラとナイアシンアミドの組み合わせは、ブランド独自の長期使用データが蓄積されている点が他にない強みです。2025年間ベストコスメ1位を受賞。

mL単価は約572円と7商品中最高値ですが、リッチな処方と使用感、ブランドの信頼性に価値を見出す方には選択肢になります。

向いている人: 予算に余裕がある方、SK-IIのピテラとの相乗効果に期待する方


プチプラvsデパコス|濃度あたりの実質コスパ比較

同じ「ナイアシンアミド配合」でも、濃度を考慮したコスパは最大14倍の差があります。

口コミサイトでは「コスパがいい」「高いけど効果抜群」といった感覚的な評価が中心ですが、ここではナイアシンアミド1%あたりのmL単価で定量比較してみます。

濃度推定ベースのコスパ比較

商品名 推定濃度 mL単価 濃度1%あたりmL単価 コスパ評価
The Ordinary 10%+Zinc 10% 約40円 約4円
メディショット NA15 15% 約92円 約6円
Anua 桃70%ナイアシン 5% 約83円 約17円
ソフィーナ iP 推定3〜5% 約138円 約28〜46円
ONE BY KOSE 推定3〜5% 約146円 約29〜49円
オルビス リンクルセラム 推定3〜5% 約165円 約33〜55円
SK-II 推定3〜5% 約572円 約114〜191円

※医薬部外品の濃度は非公開のため、一般的な薬用美容液の有効成分配合範囲(3〜5%程度)から推定。実際の濃度は異なる可能性があります。

コスパ比較から見える3つの真実

1. 純粋なナイアシンアミドのコスパならThe Ordinaryが圧倒的

ただし10%は刺激リスクあり。「安い=最適」ではありません。

2. 「臨床データで裏付けされた5%」のコスパならAnuaが最良

エビデンスが最も豊富な濃度帯で、かつ手頃な価格。科学的根拠とコスパのバランスが最も良い選択肢です。

3. 医薬部外品のプレミアムは「品質保証料」

濃度コスパは劣りますが、有効成分の品質管理、処方の安全性試験、効能表示の信頼性というメリットがあります。ナイアシンアミド以外の共配合成分の価値も含めて判断すべきです。

hadaikuの視点: 「安い=正義」ではありません。高濃度プチプラは原料の品質リスクがあり、医薬部外品は品質保証にコストがかかっています。自分の肌質と優先事項に合わせて「何にお金を払うか」を意識した選び方が後悔しないコツです。


併用の注意点|レチノール・ビタミンCとの組み合わせ

ナイアシンアミドは多くの成分と併用可能ですが、知っておくべき注意点があります。

ナイアシンアミド × ビタミンC:「併用NG」は過去の誤解

「ナイアシンアミドとビタミンCは一緒に使ってはいけない」という情報をSNSで見たことがある方も多いでしょう。

この説の出典は1960年代の古い研究で、純粋なナイアシンアミドと酸性溶液を高温で長時間混合するとニコチン酸が生成される、というものです。しかし現代の化粧品の使用条件(室温・短時間の接触)では、この反応はほぼ起こりません。

最新の研究でも、適切なpH・濃度で設計された現代の化粧品同士であれば、併用は安全とされています。

ただし、L-アスコルビン酸(ピュアビタミンC)の高濃度製品(15%以上) は製品自体が低pH(3.5以下)であることが多く、ナイアシンアミドの安定性に影響する可能性があります。

実用的なアドバイス:

ナイアシンアミド × レチノール:むしろ推奨される組み合わせ

ナイアシンアミドとレチノールの併用は、科学的に推奨される組み合わせです。

  • ナイアシンアミドの抗炎症・バリア強化作用が、レチノールの刺激(A反応)を緩和
  • 臨床試験では、ナイアシンアミド含有レチノール製品は、レチノール単独よりも忍容性が有意に改善しながらシワ改善効果を維持
  • 実用的には同じルーティン内で使用可能。塗る順番はナイアシンアミド → レチノールが推奨

詳細はレチノール×ナイアシンアミド併用の完全ガイドで解説しています。

その他の組み合わせ早見表

組み合わせ 相性 備考
ナイアシンアミド × ヒアルロン酸 保湿の相乗効果
ナイアシンアミド × セラミド バリア強化の二重アプローチ
ナイアシンアミド × AHA/BHA pH差が大きい場合は時間を空ける
ナイアシンアミド × トラネキサム酸 美白メカニズムが異なり相補的
ナイアシンアミド × アゼライン酸 ニキビ・赤み対策に効果的

hadaikuの視点: 成分の併用は、濃度・pH・使用順序など複数の変数が絡むため、一般論だけでは判断しきれない部分があります。「今使っている製品と一緒に使える?」「どの順番で塗るべき?」という疑問は、hadaikuのAI相談で具体的なアドバイスが得られます。


まとめ|自分に合う1本を選ぶために

ナイアシンアミド美容液を選ぶうえで押さえるべきポイントを整理します。

この記事の要点

  1. ナイアシンアミドはシワ改善・美白・バリア強化の3機能を持つ有効成分。メラノソーム輸送抑制・セラミド産生促進(SPT活性化で4.1〜5.5倍)など、独自のメカニズムで効果を発揮
  2. 濃度は2〜5%がエビデンス的に最適。10%は刺激リスクが上回り、高濃度のメリットはわずか
  3. フラッシュ反応はナイアシンアミド自体の問題ではなく、ニコチン酸の混入や変換が原因
  4. 美容液で摂取するのが濃度・浸透効率の面で合理的
  5. プチプラとデパコスの差は「品質保証の差」。濃度コスパだけでなく、処方品質や安全性試験の有無も考慮を
  6. ビタミンCとの併用NGは過去の誤解。レチノールとはむしろ相性

肌質別おすすめ早見表

肌質 おすすめ濃度 注目商品 理由
乾燥肌 2〜4% ソフィーナ iP 保湿成分も充実、低刺激
脂性肌 5〜10% The Ordinary 10% 亜鉛PCAとの併用で皮脂コントロール
敏感肌 2〜4% オルビス リンクルセラム Wナイアシン処方で低刺激設計
混合肌 5% Anua 桃70% エビデンス最適濃度でバランスの良い処方
エイジング重視 5% ONE BY KOSE / SK-II コウジ酸やピテラとの相乗効果
コスパ重視 5〜10% The Ordinary / メディショット mL単価40〜92円の圧倒的コスパ

成分だけでは完結しない

ナイアシンアミドは優秀な成分ですが、美容液1本ですべての肌悩みが解決するわけではありません

睡眠の質、食事のバランス、紫外線対策といった生活習慣の土台があってこそ、スキンケア成分は本来の力を発揮します。

hadaikuは「商品の前に生活を整える」をコアメッセージとするスキンケアAIサービスです。 成分選びだけでなく、生活習慣も含めたトータルなケアを提案しています。

「自分の肌質・生活習慣に合った美容液はどれ?」「今のルーティンにどう組み込む?」と迷ったら、hadaikuに相談してみてください。


この記事は、PubMed・CIR(Cosmetic Ingredient Review)等の公開論文データベースおよび各メーカー公表情報に基づいて作成しています。商品の効果には個人差があります。肌トラブルが続く場合は皮膚科医にご相談ください。

参考文献

  • Hakozaki T, et al. "The effect of niacinamide on reducing cutaneous pigmentation and suppression of melanosome transfer." Br J Dermatol. 2002;147(1):20-31.
  • Bissett DL, et al. "Niacinamide: A B vitamin that improves aging facial skin appearance." Dermatol Surg. 2005;31:860-865.
  • Draelos ZD, et al. "The effect of 2% niacinamide on facial sebum production." J Cosmet Laser Ther. 2006;8(2):96-101.
  • Tanno O, et al. "Nicotinamide increases biosynthesis of ceramides as well as other stratum corneum lipids to improve the epidermal permeability barrier." Br J Dermatol. 2000;143(3):524-531.
  • Castanedo-Cazares JP, et al. "A Double-Blind, Randomized Clinical Trial of Niacinamide 4% versus Hydroquinone 4% in the Treatment of Melasma." Dermatol Res Pract. 2011.
  • Boo YC. "Mechanistic Basis and Clinical Evidence for the Applications of Nicotinamide (Niacinamide) to Control Skin Aging and Pigmentation." Antioxidants. 2021;10(8):1315.
  • Cosmetic Ingredient Review. "Final Report of the Safety Assessment of Niacinamide and Niacin." Int J Toxicol. 2005;24(Suppl 5):1-31.
  • Maciejewski-Lenoir D, et al. "Langerhans cells release prostaglandins D2 and E2 by a GPR109A-dependent mechanism." J Invest Dermatol. 2006.

hadaiku編集部

「hadaiku」公式編集部。皮膚科学の論文データをもとに、スキンケア成分・生活習慣・肌悩みに関する情報をお届けします。

関連記事